鞆の浦といろは
みなさんはご存知でしょうか。崖の上のポニョの聖地鞆の浦に宮﨑駿監督がデザインした宿があることを!その名も「御舟宿いろは」(おんふなやど いろは)
当店は、そんな鞆の浦にある築220年、坂本龍馬が「いろは丸事件」の談判の場として使用した町家です。空き家となり、取り壊しの危機となっていたところ、宮崎駿監督をはじめ、たくさんの方の力をお借りして、2010年に宿・食事処として再生されました。歴史が紡いだ価値に新たな価値を加え、次の世代へと記憶のバトンを手渡していけたらと思っています。
少々お高いんですがやっと泊まることができました。2部屋しかないのですが、可能であればぜひ「かけおちもの部屋」に泊まりましょう。この名前も宮﨑駿監督が名付けたようです。築220年の蔵を改造しており素敵としか感想が出てこないです。
今回は広島県の福山駅からカーシェアで車を借りて行ってきました。30分くらいで着きました。ちなみに帰りに尾道に行くために鞆の浦から西へ行こうとしましたが、かなり道が狭かったので運転は注意が必要です。いろはには駐車場があるので町の駐車場には止めなくても大丈夫です。
街自体は歩いて回れる範囲なのでバスで行くのもありです。トモテツボンネットバス(通称:猫バス)というかわいいバスが走っています。週末だけのようなので事前に調べてください。
トモテツボンネットバスは、福山駅前~鞆の浦、直行便。5/31までの土日祝運行。 pic.twitter.com/eK9dRO5m4m
— ずぼら中継 🌗 (@zubolalala) March 19, 2015
鞆の浦観光情報センター
鞆の浦に近づいてくると海と島、まさにポニョに描かれていた町並みが見えてきます。
行程上、先に宿に行きましたが、まずはこちらの鞆の浦観光情報センターに寄りましょう。こちらにポニョマップがあるので作戦を立てやすいです。しかもここには我らが宮﨑駿監督、高畑勲監督のサインがありますよ~!
御舟宿いろは
いよいよ、いろはに到着です。すっかり日も暮れてしまっていたのですが、雰囲気マックスでした。え、千と千尋の世界ですか?
そして目玉が、泊まった人だけが見ることのできる宮﨑駿監督のスケッチブック!もちろん印刷ではありますが、30ページほどラフ画が載っています。ポニョの構想を描いたページもあります。鞆の浦の町について描かれたイラストもあり、ぼそっと「きたない舟はとめない」とか書いてあっておもしろいです。
手洗い場にあるステンドガラスが素敵。宮﨑監督のラフ画の通り。
ジブリ美術館にありそうな扉
夕ご飯、朝ご飯どちらも地域のものが使われ美味でした。
鞆の浦散策
町並みが素敵で宮﨑監督が長期間暮らしたくなるのも納得でした。
至る所にジブリグッズがありました。宮﨑駿監督が行きつけだったパン屋などは閉店してしまっていましたね。
「メイ号は走る」
宮崎さんが泊まっていた私邸は遠くからなら見ることができます。もともと使われておらず、宮﨑監督が泊まりに来るということで総出で掃除をしたらしいです。あと、宮﨑監督は座敷童子がいると言って帰る度に挨拶していたとか笑
この近くは猫がたくさんいて、鞆猫庵(ともにゃあん)という宿があります。実は御舟宿いろはの姉妹宿で、宮﨑監督が先程の私邸で実際に使っていた机がおいてあります。
実は、この書斎にある机といす、宮崎駿監督が「崖の上のポニョ」の構想を練るにあたって使っていたものを譲り受けたものです。監督にならって、何か新しいアイデアを組み立てたり、ビジネスを構想してみたり、またまた人生少し振り返ってみたり、目の前に広がる鞆の風景をみながら、非日常の空間を体験して頂けたらと思います。
いや~行けてよかったです。みなさんも「ポニョはこうして生まれた。」(12時間30分)を手に入れて予習して行きましょうね!